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2020年11月

多様性を認め合い支えあう”共創”のまちづくり ~当麻町ボランティアの会講演を終えて

当麻町ボランティアの会、会員活動研修会。「新町長のお話を聞かせてください」と、講演依頼をいただき10月15日、1時間ほどスライドを交えお話をさせていただいた。
会員皆さんは、まさに当麻町地域コミュニティを支えられる父であり母。ご高齢の独居老人宅への訪問、買い物支援バス運行時の介添、障がいをお持ちの方が通所される施設での交流、当麻町の子どもたちや各関係団体の方々が一堂に集まる田んぼの学校での食事提供など、幅広く当麻町のまちづくりにご尽力をいただいている。温かな奉仕の精神、行動力、ただただ感謝の念に堪えない。
頂いた貴重な時間をどのように使わせていただこうか。考えを巡らせたが、背伸びせず正面から、「村椿という男が信頼に値する町の新たなリーダーなのか」ご判断いただく機会にしようと決め、講演にのぞんだ。
村椿とはどういう人間で何をしてきたのか。これから当麻町のリーダーとして何を目指し行っていくのか。30人の先輩皆さんへ、等身大の自分の考えを話させていただいた。
講演後の質疑応答では、課題や要望も頂いたが、予定時間を大幅に超える数々のお褒めと、期待の言葉を頂いた。どの方からも身に余るお言葉ばかりであったが、お一人紹介させていただきたい。
「毎月発行される広報紙での町長連載コラム”日々勉強 日々感謝”を読んで感じていたとおり、講演を聞いて、若い世代のみなさんと共に挑戦し、熱い情熱と、まっすぐ前を見据えた誠実さにあふれた、若き町長だと感じました。そのような町長のもとで暮らせることを誇りに思います。
これまでの町職員時代の取り組みの数々、まち全体にかかわる相当な仕事をやってこられたのだと感じました。菊川前町長とともに歩み、そして引き継いだ、まちづくりのニューリーダーのお話、とても頼もしく感じました。
自分たちも若い町長にまかせっきりではなく、当麻町のためにボランティア活動をはじめ、若い方々と一緒にこれからもがんばっていきたい。そう思いを胸に刻みました」。
この上無い、お褒めの言葉に恐縮すると同時に、身の引き締まる思いであった。
最後に私から申し述べた。「私たち現役世代、責任世代がしっかりとこの町を支えていきます。ですが私たちの力だけでは、まちづくりを進めることはできません。”引退”という言葉は、元気で笑顔で活躍されている先輩皆さんには似合いませんし、当てはまりません!どうか私たち世代と共に、当麻町の心かよい合うまちづくりへ、引き続きのお力をお願いします。令和の新時代、共に創り上げる”共創の力”で切り拓いてまいりましょう」。
当麻町には、それぞれの考えや生業について多様性を認め合う風土、そして、障がいをお持ちの方も健常者も共に地域で支えあい、暮らす共生社会の風土が根付いている。
何ものにも替えがたい、長い年月で培われた当麻町のこの風土。しっかりと私たちが受け継いでまいる。未来へつないでいくために。
※当麻町ボランティアの会では、幅広い年代から新規会員を募集している。ご興味のある方はぜひ、同会事務局・当麻町社会福祉協議会(電話84―5711)まで、ご連絡いただきたい。

 

当麻町長 村椿哲朗(広報紙我が郷土 令和2年11月号掲載)