甲斐綾乃さん(MOONLOID代表)
MOONLOIDさんは平成29年10月に旭川から移転。良い意味で田舎町には異質な“お洒落なアパレルショップ”です。アウトドアブランド「NANGA」の独自ブランド「NANGA WHITE LABEL」を展開するほか、著名ブランドの商品にアレンジを加えた商品を取り扱い、ネット販売でも上位の売り上げを誇る同店が、店頭販売にも力を注ごうと選んだ土地が当麻町です。店舗は幌加内にあった北海道大学の製材工場を移築して活用。当時の雰囲気にできるだけ手を加えず、建物の持つ“味わい”を活かし、かつお洒落な空間を作り出しています。店舗建築には「とうまのお店元気事業」と「歴史的建物の木材活用補助金」を活用しています。
※「とうまのお店元気事業」は現在、事業内容を拡大し、当麻町商工業振興補助金のメニューに含まれています。「歴史的建物の木材活用補助金」は現在行っておりません。
古い木造の建築物を活用した店舗
Q:「建物が築約70年ということですが、この建物をあえて使った理由は?」
A:「私たちはアパレル会社なので衣服や装飾品を取り扱うのですが、こういうものは、しっかりメンテナンスをし、長年愛用することによって“しっくりした”味わいが生まれます。建物においても新築のものより長年愛用されてきたものの方が深い味わいがあると考え、この建造物を活用しました。」
暖かな暖炉が来客を迎え入れる
Q:「NANGA WHITE LEBELはダウンジャケットが主力ですが、“北海道発”ということにこだわっているとお聞きしました。その理由は?」
A:「特産品で北海道の名が付いた食べ物は“美味しそう”と感じる方が多いと思います。ダウンジャケットも北海道発と聞くと“暖かそう”と感じるはず。そのため“北海道発”にこだわりを持っています。」
商品の説明をするMOONLOID代表の甲斐さん
Q:「当麻町という片田舎にお洒落なアパレルショップがあることにどうしても違和感を感じてしまうのですが?」
A:「それが当麻町を選んだもう一つの理由です。意外性という意味で選んだわけではなく、当麻に来るまでの道のりが一つの旅だと思っています。自然溢れる道のりを楽しみながら当社にお越しいただきたいと思っています。新店舗を建てるにあたり旭川市や東川町も候補地に挙げていました。しかしどちらも町のイメージが強かった。良い意味で何色にも染まっていない当麻町は面白いと感じました。」