「花づくりを仕事にして」  坂本 岳 (中央5区)

 小学生や中学生の時から、父親の背中を見てきた自分がいて、自然と親の仕事を手伝うようになり、いつの間にか「農業」という仕事を一生の職にしようと決意してから、かれこれ数年がたちます。
 思えば小さい時からカーネーションやカスミ草などの草花を栽培していた父親がいて、その仕事を見ていると、「お前もやるか?」とかそんなきっかけで、カーネーションのわき芽とりや、出荷用のダンボールを作ったり、近くの市場に行ったりと、そんな思い出があります。
 現在はというと、10年ぐらい前に父親が草花の栽培をやめ、バラの栽培を始めました。その当時は、バラの栽培を始めたんだなぁ・・・、ぐらいだったんですけど、高校生になり、何回か仕事を手伝っていると、「あっ!この仕事おもしろいかも!」と思い始めました。
 高校の時の専攻班活動で水稲を勉強したんですが、やってみたい仕事として父親のバラ栽培の姿を見るようになり、「2代目」として一生の仕事としてやっていこうと決心しました。
 まだまだ未熟者ですが、「大雪の薔薇」の生産者として、小売店の方や消費者の方、市場のセリ人に、バラと言えば『大雪の薔薇』しかないよね」と、言われるような産地にしていきたいと思います。

(2008年6月号・広報とうま掲載文より・第22回エッセー)