「城をめぐる」畠山譲さん(中2)

 日本の城めぐりに本格的にハマりだしたのは6年前の事です。友人と共に愛知・三重方面へ旅行に行った際、名古屋城を見たのがきっかけでした。
子供の頃から歴史が好きだったこともあり、あっと言う間に城の魅力に惹かれてしまいました。城を見る上で、自分なりのこだわりがあり、城を見に行く前にその城の歴史、城主などを調べてから行くようにしています。調べてから城と向き合うと、楽しみや感じ方がまた一味違います。
特に自分がお城巡りの時に楽しみにしているのが石垣です。当たり前の事ですが、人々が石を一つ一つ崩れることのないように積み上げる。昔の人の技術の高さに驚かされます。5メートルを超える石垣もあり、熊本城は高さもさることながら、角度がまたすごい。石垣の上に向かうにつれて、角度がほぼ直角。初めて見た時の感動は未だに忘れられません。
六年前に城めぐりの趣味を見つけてから、友人達と「お城めぐり同好会」を発足し、毎年1回は全国の城を巡っています。その旅のお供に、日本百名城スタンプ帳があり、全国の百名城に選定された城を巡りスタンプを集める。現時点で集まったスタンプは15個ほど。まだまだ、制覇するにはほど遠いですが、長い人生、マイペースで集めて行けたらと思います。
老後の楽しみに少しは残しておかなければと思いながら、今年行く東北地方のお城や、グルメ、温泉などを調べている今日このごろです。

(2016年新春号・広報とうま掲載文より・第105回エッセー)