「日本一早い『紅葉』を満喫して」 小野寺孝一さん(3西2)

 昭和45年就職して以来、43年間農業土木(土地改良事業)に携わり、平成25年3月退職しました。退職後は毎日が時間は有り余るほど有ると思いきや、7つの団体に関わって時間が足りないくらいです。
 そんな折り、当麻町で平成22年度から当麻町教育委員会で継続実施している当麻町公民館講座で『秋の登山講座』が開講されると聴き、40年以上登山をしていなくて多少不安もありましたが早速申し込みました。行き先は大雪山連峰の大雪高原沼めぐり登山コースです。
 9月28日午前7時30分出発、天候は快晴の登山日和。現地は環境規制のため自家用車乗り入れ禁止で途中からシャトルバスで送迎してくれるが、団体の当麻町のバスでしたので難なく登山口近くまで・・・
 当麻町から約80km大雪山連峰の標高1,260m~1,300mに位置する大雪高原にある大小様々な沼に写るウラジロナナカマドやハウチワカエデの赤色、ダケカンバやミネカエデの黄色の紅葉とエゾマツの緑色とのコントラスト、ダイセツトリカブト・ミヤマリンドウ等秋の花を眺め堪能しながら周辺をゆっくりカメラ片手に4時間程歩いて日本一早い紅葉を楽しみました。
 また、この辺りは北海道最大、最強のほ乳動物、山親父と呼ばれる「ヒグマ」が生息する地であり、参加者同士で熊に遭遇したらどうする(木に上る、死んだふりをする)と談笑しながら歩きました。
 大雪山国立公園レンジャー(当麻町I氏)に聞くと、早朝・日没の散策は熊に遭遇する確率が高いという、特に9月末から10月頃は冬眠準備のため積極的に採餌するし、熊の聴覚・嗅覚は人間よりもはるかに鋭いので「喋りながら歩く」「鈴を付ける」「手をたたく」等、人の存在を熊に示す。こと等を教わりました。
 私はこれからも登山講座に参加しようと思っています。皆さんも当麻町公民館講座に参加して「紅葉」を楽しみませんか?
 
■登山のルール
◎持って来た物は全て持ち帰る
◎持って来ない物は何一つ持ち出さない

(2015年3月号・広報とうま掲載文より・第96回エッセー)