「最終ランナー」 当麻町まちづくり推進課広報係

感じるまま、思うままに書きつづり、次の方へつなげていく「リレーエッセー散歩道」。平成18年7月号からスタートし、これまで149人の方が仕事や趣味、愛する家族やペットのことなどを綴り、次の執筆者にバトンを渡していただきました。
「何とか書いてみたんだけど…」と照れ臭そうに完成した作品をお持ちいただく姿、そして完成した作品を拝見して「こんな趣味を持っているんだ」、「こういうことに興味があるんだ」と知り、普段あまりお付き合いの無い方にも勝手に親近感を覚えていました。
文章を提出していただく際にほとんどの方が「(文法が)めちゃくちゃだから、自由に直して良いからね」とおっしゃるのですが、文字の間違いを除いてこれまで添削をしたことは一度もありません。しかし、読者の皆さんには書いた方の言いたいことが十分伝わっていると思います。
このコーナーを担当するようになって勉強したのが、文書を書く時に、まず自分のストレートな気持ちで書いてみること。広報という仕事上、いつも文章の組み立て方であったり表現、文法などに注意が行ってしまうのですが、伝えたいことは、そのまま文書にぶつけてみることが大切だと思うようになりました。今書いているこのエッセイも自分が感じていることをストレートに書いてみたつもりです。
勝手ながら、私が150人目のランナーとなり、皆さんから受け取ったバトンをゴールに届けさせていただきます。
バトンは無くなりますが、ぜひこれからも皆さんの思いを作文で届けていただければと思っています。その時は我が郷土であったり、SNSでご紹介させていただきます。どんな内容でも構いません。言いにくいことでも伝えられるのが作文の良いところだと思っています。私が投降者の方に対し、親近感を持ったように、作文で町民皆さんのコミュニケーションの輪が広がればうれしいです。
これまで投稿いただいた皆さんに感謝しながらこのコーナーを閉じさせていただきます。本当にありがとうございました。

(2020年2月号・広報とうま掲載文より・第150回エッセー)