「レオ日記」 窪好子さん(伊1)
僕の名前は「レオ」窪家の猫である。一つ違いの妹「ライヤ」と共に自由に暮らしている。窪家にやって来て5年目になる。僕の誕生日は5月1日、昨年までは只の5月1日だったのに今年は「令和の日」になったのである。その日めでたく5才になった。
僕は一応血統書をもっているので、本来なら箱入り猫なのだろうが、窪家の教育方針は猫は猫らしく!自由にさせてもらっている。窪家は農家でミニトマトとラディッシュを栽培している。長いビニールハウスが沢山ある。僕とライヤは隅々まで知っている。虫を追い、ねずみを追い、鳥を狙い、時にはへびだって捕まえた事がある。
100mもあるハウスは走るのには十分な距離だ。僕はあまり声がでない。だから意志は行動で示す。足でチョンチョン、ゴミ箱を倒す、寝ている顔の上をジャンプする。パター
ンは色々あるけれど一番は、大好きな好子さんの足元で見上げながら、じーっと見つめテレパシーを送るのです。すると不思議に通じるのである。そういえば好子さんはご主人に
よく、「ちゃんと言葉にしないとわからない!テレパシーはないんだから!」と言っている(笑)
人間は言葉を持っている、でも相手を思いやる事がテレパシーになるとしたら、2人には少しそれが足りないのかもしれませんねぇ。好子さんは今年、還暦をむかえる。足が上がらないと、よくぼやいている。先日、少しの段差でつまづきおもいっきり正面に転び、泣いていた(笑)
そういう僕も太り過ぎで、高い所に登る時、少しの「ため」と「勇気」が必要だ。好子さんも僕も健康に注意して楽しい老後をめざしたいものだ。
僕は今日も、愛されキャラを発揮し窪家に仕事にやって来るパートのおばちゃん達に、おはようの挨拶をしに行くつもりだ。
(2019年7月号・広報とうま掲載文より・第144回エッセー)
僕は一応血統書をもっているので、本来なら箱入り猫なのだろうが、窪家の教育方針は猫は猫らしく!自由にさせてもらっている。窪家は農家でミニトマトとラディッシュを栽培している。長いビニールハウスが沢山ある。僕とライヤは隅々まで知っている。虫を追い、ねずみを追い、鳥を狙い、時にはへびだって捕まえた事がある。
100mもあるハウスは走るのには十分な距離だ。僕はあまり声がでない。だから意志は行動で示す。足でチョンチョン、ゴミ箱を倒す、寝ている顔の上をジャンプする。パター
ンは色々あるけれど一番は、大好きな好子さんの足元で見上げながら、じーっと見つめテレパシーを送るのです。すると不思議に通じるのである。そういえば好子さんはご主人に
よく、「ちゃんと言葉にしないとわからない!テレパシーはないんだから!」と言っている(笑)
人間は言葉を持っている、でも相手を思いやる事がテレパシーになるとしたら、2人には少しそれが足りないのかもしれませんねぇ。好子さんは今年、還暦をむかえる。足が上がらないと、よくぼやいている。先日、少しの段差でつまづきおもいっきり正面に転び、泣いていた(笑)
そういう僕も太り過ぎで、高い所に登る時、少しの「ため」と「勇気」が必要だ。好子さんも僕も健康に注意して楽しい老後をめざしたいものだ。
僕は今日も、愛されキャラを発揮し窪家に仕事にやって来るパートのおばちゃん達に、おはようの挨拶をしに行くつもりだ。
(2019年7月号・広報とうま掲載文より・第144回エッセー)