「新庁舎上棟を祝う日」(平成29年8月号掲載)

新庁舎に使用されているカラマツ材が現場に搬入され、土台・柱・梁掛けと、木造庁舎独特の雰囲気を醸し出している。
 町長室は、工事現場を望むには一等地であり、日々進みゆく姿に感動の連続である。
 柱が1本建つごとに、先人が額に汗して植林・育林された姿が思い起こされる。
 近年ほとんど利用価値の無かったカラマツ材であるが、役場庁舎の主要材として活用できることに、山づくりにご苦労いただいた皆さまの喜びの気持ちも伝わってくる。
 先日、栗山町に出向き、カラマツ材の乾燥処理工場を視察してきたが、想像どおり極めて難しい作業状況を確認し、商品化する強い意気込みを感じ取ることができた。
 今回の役場庁新築に当たり、私は3つの大きな願いを抱えて臨んだ。
1.カラマツ材を中心に、町産材を100%活用した木材庁舎であること。
2.大断面にせず、在来工法でコストダウンに努め、決して豪華な建物にしないこと。
3.まとまーると一体で多面的に活用し、町民のよりどころとなる建物にすること。
 建築費は町民の大切な税金である。
 経費の節減を考え、現庁舎で利用している備品でこれからも利用可能な物は、会議室の机・椅子を含めて引き続き活用してまいりたい。
 庁舎の新築は、町民サービスの向上に結び付くものでなければならないのは記すまでもない。
 来庁される皆さまを、心を込めてお迎えする準備も着々と進んでいる。
 特に議会のご理解をいただき、専用の議場を設けるのではなく、講堂を多目的に活用していただけることは誠に意義深いことである。
 大幅な建築面積の縮減につながった最も大きな要因である。
 9月10日に、建築中の新庁舎の町民見学会を計画している。
 柱が建ち、梁が掛かり、屋根に覆われた新庁舎を見ていただきたい。
 先人が植え、育てていただいた、カラマツ材の温もりに触れていただきたい。
 風雪に耐え、立派に成長した町産カラマツ材。その雄姿を町民の前に表していただけるはずである。
 見学会終了後、木造建築物古来の良き風習である、上棟を祝う餅まきも計画されている。
 当麻農協からご提供いただいた4俵の餅とともに、町民皆さまと一緒にお祝いの歓声を上げる日を心待ちにしている。
 
(平成29年8月号・広報とうま掲載コーナー・第156回随筆)