「大阪交野市(かたのし)と当麻町の素敵なご縁」(平成29年6月号掲載)

町内の小中学校から修学旅行先から、今まで何度かお褒めのお手紙やメッセージをいただくことができた。
先日も、私宛てに心温まるお手紙を頂戴した。
読み進むうちに胸が熱くなり、生徒たちの意気込みが、お手紙の行間から手に取るように伝わってくる。
「大阪在住の者ですが、夫婦で函館へ観光旅行に来ていました。4月26日の夕方近く、函館駅前で雨の中突然、制服の女子中学生2人に声を掛けられました。大きな明るい声で『私たち当麻中学校の生徒です。今、修学旅行でこちらに来ています。ぜひこれを貰ってください』と、大きなビニール袋を差し出されました。突然のことで何のことか訳が分からず、躊躇しているとまた、『ぜひ“当麻町の町おこし”にご協力お願いします。お米とすいかサイダーが入っています』と…。パワーあふれる、余りの熱弁に押され『何ぼかお支払いします』と言うと、『要りませんから』と…彼女たちは、雨でびしょ濡れになりながらバスの方へ走って帰られました。あっという間の出来事で名前を聞く間もありませんでした。函館での花見には少し早く、予想外のタイミングでした。しかし別の意味で、思わぬタイミングに遭遇することとなりました。大阪へ帰宅して、頂いたパンフや資料などをゆっくり読ませていただきました。北海道の“当麻町”、失礼ながら初めて聞く町の名前でした。町ぐるみで=食育・木育・花育=の町おこしに取り組んでおられることがよく分かりました。道理で、函館駅前での中学生の言動も、よく理解できましたし、熱意も十分伝わりました。私たちは、大阪の“交野市(かたのし)”に住んでいますが、私たちが当麻町を知らなかったように、彼女たちもたぶん交野市も聞いたことのない、読み方もよく分からない町だと思います。私たちは、この“一期一会”、偶然出会った不思議なご縁を大切にしたいと思っています。あの2人の女子生徒さん、分かれば、くれぐれもよろしくお伝えくださいませ。できれば、当麻町へ家族、孫たちを連れて一度訪ねてみたいと思っております。」とお手紙を結ばれている。(紙面の都合で一部省略させていただいております)
合わせて貴重なご浄財をふるさと納税にお寄せいただいた。
楽しいことが多いが、悲しいことや苦しいことも時々起きるのが町の運営である。
お寄せいただいたお手紙とご好意は、私や職員にとって一服の清涼剤である。
生徒たちが植えた田んぼの学校の稲も、日を追うごとに緑を深め成長している。
多くの皆さまの協力と応援を受け、心を育む町づくりは、一歩一歩その歩みを進めている。

(平成29年6月号・広報とうま掲載コーナー・第154回随筆)