当麻農業の未来を創造しあるべき姿の実現のために(平成28年6月号掲載)

 先月号で特集記事として紹介させていただいたが、「当麻農業の未来創造に関する建議書」が、町とJA当麻に提出された。
 3年間にわたり、30回の会議と14カ所の視察を経て、当麻未来創造チームが取りまとめたものである。
長谷川新会長の言葉に、当麻農業の未来を担う若者の心意気が伝わってくる。
「このチームが発足した3年前の農業情勢より、TPPはじめ将来展望の不透明感が漂う今日の方が、厳しさが募っている感じがする。しかし、これから議論をはじめるより、3年前にスタートしたことは正解であった」
 第1回目の視察に、農林水産省と国土交通省北海道局での意見交換会が組まれていたので、私も案内かたがた同行したことをつい昨日のことのように思い起こしている。
建議書は、
・さらに高品質に向けて農産物の生産について
・生産者の努力の結晶である農産物の販売戦略について
・将来大きな課題として立ち向う担い手と労働力の確保について
・オール当麻で取り組む町内組織および他産業との連携について
以上4点について提言されているが、その内容は多岐にわたっている。
「提言の内容は、当麻農業にとって必要な項目ばかりである。手を付けられないものはないので、積極的に取り組んでまいりたい」
 私はちゅうちょなく、メンバーに自分の気持ちを言葉で伝えた。
 北海道No.1の自信を持って取り組む当麻米、他の町の追従を許さない当麻の野菜と花、強い団結と研究を絶やさない生産者団体、道内屈指のリーダーシップを発揮するJA、確信を持って当麻農業の未来に向け歩み続けてまいりたい。
 「『食育』の拠点である田んぼの学校を中心とした食育教育の発信、くるみなの木遊館を核とした『木育』、くるみなの庭を拠点とした『花育』をきっかけに“オールとうま”として発展していくためには、農業者・農協・森林組合・商工会・行政の5者を中心とした連携組織の設立が必要である」と建議書は結んでいる。
故物井清人元当麻農協組合長の言葉を思い出す。
 「やろうと思えば当麻農業にとってやれないことはない。日本一の米づくりを目指す」
建議書を受け、当麻農業は新たなスタートラインに立った。

(平成28年6月号・広報とうま掲載コーナー・第144回随筆)