ふる里を愛し、故郷を思う心(平成27年6月号掲載)

 本号でご紹介のとおり、当麻中学校3年生は、昨年に引続き修学旅行の日程に、当麻町のPR活動を入れていただいた。
 PR品を受け取った方々から寄せられたメッセージは、一つ一つが実に温かく、真剣に町の魅力を伝えてくれた生徒の姿が手に取るように思い浮かぶ。
 「町民の税金を使い、私たちは修学旅行に行くことができました。そのご恩返しに、当麻町のPR活動を行ってまいりました。」
 帰町報告で述べられた言葉の節々に、町への感謝、まちを思う心が伝わってくる。
PR品に添えられた手書きのメッセージカードは、受け取られた方の心に強く訴え、感動を残したことは想像に難くない。
 文字どおり、3年生自らが作り上げた修学旅行である。
 思い起こせば、過去にも修学旅行中の生徒の行動に対し、数多くの声を寄せていただいた。
 宿泊した旅館やホテルから、「挨拶とマナーの良い生徒の姿に感動した」「礼儀正しく、学生らしい態度はすばらしい」等々…。
 2013年8月号でも書かせていただいたが、札幌のある会社の社長から、こんな主旨のお手紙も頂戴した。
 「札幌の地下鉄で、キチント1列に並んで電車を待つ小学生を見かけた。“どこの小学校?”と聞くと当麻小学校という。さっき待っていたとき、1列に並んで立派だったよと褒めてあげました。久し振りにいい光景を見、清々しい気持になりました。」
 その手紙は、「これは当麻小学校の先生方が公共交通機関に乗るときのマナーを、普段から教えているからできるのであって、札幌に来たときだけではなく、当麻にいる時もやっているのでしょう。これからも道徳マナー教育をよろしく…」と結んでいる。
 生徒たちの行動に自らを照らし合せ、反省の数々が脳裏に去来する。
 今回の当麻中学3年生の行動は、まさにふる里を愛し故郷を思う心の表れである。
 6月2日にスタートした「田んぼの学校」、主役の生徒はもちろん、サポーターとして多くの町民のお手伝いをいただいた。
 7月の完成に向けて、徐々に姿を現してきた「くるみなの庭」。
 地方創生の先取りとして内閣府からお墨付きをいただいた「木育拠点施設」。町民皆様の沢山の愛情を受け、ふる里を愛する施設として育ってくれることを願っている。

(平成27年6月号・広報とうま掲載コーナー・第134回随筆)