無くそうあおり運転・考えよう運転マナー(令和元年9月号掲載)

茨城県の常盤道で、あおり運転をした上、男性を殴ったとして逮捕された事件以来、あおり運転に対する国民の関心は一気に高まっている。
ドライブレコーダーの普及により、現場での様子がより伝わりやすくなったこともあり、自らに押し寄せて来るかもしれない危険と照し合せながら、考えさせられること大である。
昨年、全国であおり運転で摘発された件数が、一万件を超えていることにも驚かされる。
宮崎容疑者の言動は論外であるが、車を運転する方は大なり小なり、過去の経験の中で思い当る節があるのではないかと思う。
運転中はストレスと怒りとが共有しており、さ細なことであおりドライバーに変身してしまうイライラポイントが、数多く潜在していると報道されている。
私も胸に手を当てて考えてみれば、反省しなければいけない点が一つや二つでは無いような気がしている。
ノロノロ運転の先行者に、「制限速度に沿って運転すべき」と少しイラついたり、ウィンカーを出し忘れて進路変更する車に、「マナーが悪い。何をしているんだ」とむかついたことも数多い。
自らの運転行動も顧みず、クラクションやパッシングに、「何をそこまで」とイラついたことも経験している。
私は今回の事件を契機に、過去の一つ一つの出来事を反省しながら、より慎重な運転に心掛けていかなければと思っている。
まして私は、先月免許証の更新を終えた正真正銘の高齢者ドライバーである。より安全運転に努めていきたいものである。
2時間の高齢者講習を受講し、3年間有効の新免許証は安全運転へのパスポートである。
自分の人生の中で、これから幾度更新の機会が訪れて来るのだろうと考えると、手にした新免許証に愛いとおしさが募る。
クラクションやパッシングは極力使用せず、相手を思いやり、いたわりの心で運転してまいりたい。
イラっとした瞬間は6秒間待て、怒りの感情のピークは6秒間と言われている。
警察庁は、あおり運転の被害に遭った場合は、●落ち着いて相手を先に行かせる●パーキングエリアなど人目のある安全な場所に避難する●ドアをロックし窓を閉めた状態で110番するよう呼び掛けている。
何よりも、あおり運転に遭わないことが一番であるが思いやりの心でハンドルを握ってまいりたい。
「人々が心を寄せ合う中で文化が育つ」、そんな願いを込めて「令和」の時代を迎えたが、あおり運転、京都アニメーションの悲しい事件など、願いに反した出来事に心が痛む。
日本が世界に誇る文化は、美しい心である。

(令和元年9月号・広報とうま掲載コーナー・第177回随筆)