366日 毎日が記念日(平成30年8月号掲載)

 札幌からの帰路、列車の出発まで時間があったので書店の中をぶらついていた。
 書棚の片隅に、「366日 記念日事典」という一冊の雑誌が目に留まった。
 新聞・TVなどで、今日は何々の記念日と報道されることがあり、「記念日」という特別な日には以前から興味があった。
 列車の中で雑誌に目を通し驚いた。
 一年間毎日が記念日であり、その数がなんと1646もあるのである。
 この雑誌は、一般社団法人日本記念日協会で発行しているが、私はこの協会の存在すら知らなかった。
 うるう年の2月29日にも立派な4つの記念日がある。
 我が郷土が発刊される8月10日は、道の日・バイトの日・焼き鳥の日を始めに、実に13もの多くの記念日が重なっている。
 記念日のほとんどがそうであるように、8月10日の記念日の制定も語呂合せに起因しているものが多い。
 1月から12月まで、語呂合せに起因していると思われる記念日を列挙してみたい。
 1/9“いっきゅう”と読みとんちの日・2/2夫婦の日・3/4ミシンの日・4/29札幌市ジンギスカン促進協議会が制定した羊肉の日・5/29呉服の日・6/26露天風呂の日・7/3七味の日・8/19俳句記念日・9/9救急の日・10/10銭湯の日・11/29いい肉の日・12/11“胃にいい日”と読み胃腸の日。
 毎月ある記念日も知らなかった。
 12日は育児の日・神戸新聞社が制定し、1が育2が児をあらわすことから毎月12日としている。
 18日は防犯の日・警備保障会社セコムが制定し、企業や家庭、個人の防犯対策を毎月この日に見直して“安全・安心”への願いが込められている。18の1を棒に見立てて“防”、8を“犯”とする語呂合わせから。
 その他にも、数多くの記念日が雑誌には網羅されている。
 我が町の年中行事の中にも、数多くの記念日が定まっている。
 1/5消防出初式・1/6新年交礼会・屯田兵が開拓の鍬を下ろした5月10日の開拓記念日をはじめ、歴史の一ページを彩る記念日が並んでいる。
 町の歴史に感謝し、町の歩みを確認し合う記念日である。
 考えてみれば、どこのご家庭にもたくさんの記念日があることに気付かされる。
最も大切な家族の誕生記念日、結婚記念日を始め、思い出とともに記念日は巡ってくる。
暦の上でも、新しい年を迎えた1月1日の元日から、12月31日の大晦日まで、数多くの記念日は私達の生活に溶け込み、一年が過ぎ去っていく。

(平成30年8月号・広報とうま掲載コーナー・第166回随筆)