当麻中学校 学校祭での出会い(平成29年10月号掲載)

当麻中学校の数多くの年間行事のうち、春の体育大会と秋の学校祭は二大イベントである。
 言うまでのなく生徒にとっては、スポーツと文化の祭典である。
 “解き放て!新たな自分!”をテーマに秋の気配漂う9月9日、学校祭が執り行われた。
 私の主張・合唱コンクール・プレゼンと、生徒の皆さまと青春の時間を共有させていただいた。
 私の主張では、未来への提言と幸せな生活を送らせていただいている感謝の気持ちが、発表された6人全員の言葉から伝わってくる。
 「豊かで幸せな生活を送っているが、世界では子どもが労働者として働かさせられている国もある。幸せは私たちの身近なところにある」「私たちは、食品の1/3を廃棄処分している。食べ物を残さない取り組みをしていかなければいけない。今日からあなたは何を行いますか」「私たちは多くの命をもらって生かされている。食べ物だけでなく、バッグなどの革製品も命をいただいているのだ。自然の恩恵を受けているが、片方では自然を破壊している行為につながっている」
 ハッとする言葉が心に刺さる。
 合唱コンクールの準備が始まると、私の主張の緊張感からいっぺんに解きほぐされてしまう。大声を出して声の調子を整える者、肩を組んで気合いを入れチームワークを確かめる者、それぞれの真剣さに自然と口元はほころんでしまう。
 合唱曲の一節に、先月号で書かせていただいた“奇跡の命”に重なる歌詞に出会えたのもうれしいひとときであった。 
 奇跡のように生まれてきた私
 奇跡のように生まれてきたあなた
 長い時を越えて 蒼く光る地球
 歩いてきた道の途中
 たくさんの出会いの中で
 あなたが教えてくれた
 あきらめない強い気持ち
 あなたに会えてよかった
 だから今の私がいる
 3年生の「プレゼン」では、これも6月号で書かせていただいた“大阪交野市ご夫妻と当麻中学校修学旅行生とのすてきなご縁”について発表されていた。
 町民の税金で修学旅行に来ている生徒の感謝の気持ちが、すてきなご夫妻に伝わり、後日寄せられた5枚の便箋からは、ほのぼのとしたぬくもりを感じ取ることができた。
 「時には悩み、意見をぶつけ合いながら」練習や準備に力を合わせて取り組んできた。と案内書に書かれているが、発表の場面ごとに理解できる。 
 学校祭を乗り越え、生徒たちは一回り大きく成長し羽ばたいていく。

(平成29年10月号・広報とうま掲載コーナー・第158回随筆)